アンドー 10話 感想 (ネタバレあり)
このシリーズのテイスト自体が結構好きだけど、この10話に関してはこのシリーズの根幹をなすような話だったように感じた
前半の雑なケイパーもののくだりはまあそこそこって感じで、それから監獄編がはじまって、帝国の軍事物資ってそうやって人力で作っていたんだ...となんか謎の感慨もありつつ、話の進みがまったりで、コルサントでのマスターマインドらへんの話や ISB の話がメインだったが、いよいよ脱獄かつ反乱ってことで否が応でもテンションがあがる いずれ出所できると信じ、辣腕で囚人たちをまとめ上げてきたキノが出所できないことを知り、アンドーに諭されてついに反乱を決意する
やっぱり統治の機構においてこういう中間管理職って一番悲哀がある...
アンドーがキノを鼓舞するためなのか、ハイストをやり遂げて心境の変化でもあったのか「服従し続けるよりも戦って死ぬことを選ぶ」ってこれもう完全に反乱軍の発想だよねと
キノは全館無線で最初はポツリポツリと話すのだが、アンドーに煽られてだんだん興がのってきたのか "ONE WAY OUT!" "ONE WAY OUT!" がシュプレヒコールになっていくのがアツい ぶっちゃけあんな絶海の孤島状態の監獄から海に身を投じるのは無鉄砲すぎるだろうとおもわんでもないが(ましてやきたことない星で、海が水かどうかもわからんのに)(フロートから陸地がみえるぐらいの距離感だったのか?それにしても水温もそれなりにないと低体温症になっちゃうし)、まあ脱獄できて監獄編はおわりのようだ
優秀な ISB の捜査官の部下が実はアクシス(?)(どうやらアクシスはあのオッサンのことを指すわけではない?)のスパイだったこともわかり、コルサントでは資金繰りのためにチンピラに娘を許嫁にせよという圧をかけられたりと陰謀渦巻く アンドーに固執する元警備員も着実に狂気を宿しつつある、お膳立てがどんどん進んでいく感じがする